2023年12月2日にオープンして、最初のひと月が終わった。
なにもかもが手探り状態のなか、とにかくそのときそのときにやれることをやってきた。
一か月をなんとか無事に終えられたことにほっとしている。
たったのひと月とはいえ、本屋という営みの面白さを実感できるだけのことが日々起きている。
毎日のように起こる予想もしないことに驚く日々だ。
たくさんの方が訪れてくれた。
知人・友人・家族たちは祝福の言葉をくれた。
取引をしてくれる出版社や取次会社からのメッセージが届いたり、小説家の方が店を訪ねて来てくれたりもあった。
プレゼントを贈り合う夫婦もいた。
選書を頼んでくれる方もいた。
たくさん本を買って行く人もいた。
急がない本はすべてここで買うと宣言してくれた友人もいた。
遠方に住んでいるにも関わらず、本を注文してくださる方もいた。
年明け早々には、最初のイベントも実施する。
それもまた遠方から足を運んでくれることになっている。
こんな小さな本屋に対して興味を持ってくださることがなによりもうれしい。
そんな方々に支えられながら店をやれていることがとてもありがたい。
どういう形になるかはわからないが、この恩を返していくことが私の務めなのだろうと思っている。
本屋として何ができるのか。
それを考えながらまた来月も店を開ける。