6/30(月)
油断をしていると、一日が終わっていて、定休日であったこの日のことを覚えていない。
思い出すほどのことがない平凡な一日だったのだろう。
7/1(火)
そしてこの日も、何かを書き留めることをわすれて一日が終わっていた。
7/2(水)
美容院へ雑誌の配達へ行ったあと、店のこまごました作業をしながら『踊りつかれて』を読み進める。
7/3(木)

『踊りつかれて』を読み終えた。
最後は一気に読んだ。
終盤、最後まで中断せずに一気に読みたくなるのが長編を読む醍醐味のひとつ。
久しぶりにその感覚を味わった。
夜、「踊りつかれて」をYou tubeで検索してみるとピアノの演奏をアップしている動画があったので聴いてみる。
もの悲しい調べで染みてくる曲だった。
Spotifyには菅原都々子が唄う「踊りつかれて」があった。
寂しげだけれどどこか明るい昭和の歌謡曲でこちらもなかなか良い。
7/4(金)
二度寝、三度寝して起床。
洗濯をして家を出る。
自転車通勤なので、店に着くころには汗だく。
何度か来てくださったことのあるお客様から、はじめて取り寄せの依頼を承る。
そういうのはとてもうれしい。
取り寄せ自体うれしいし、ここで注文しようと思ってもらえたことがうれしい。

直木賞候補作芦沢央『嘘と隣人』を読み始める。
『ブレイクショットの軌跡』『踊りつかれて』が厚い長編だったのに比べると、220ページくらいの連作短編はとても読みやすい。
構えずに読み進めることができる。
ミステリーを読むのは久しぶりで、いつもとは違うジャンルを読むのもまた良い。
7/5(土)
店の近くに住む常連の方がみかん味のガリガリ君を差し入れてくれたので、ありがたくいただいた。
久しぶりに食べるガリガリ君は、いつまでもガリガリ君だった。
『嘘と隣人』を読み終える。
なるほど、予想イベントも控えているので詳しい言及は避けるが、ちょっとインパクトに欠けるなと。
閉店後は小林秀雄「美を求める心」の素読会。
10回目の今回も楽しく読んだ。
7/6(日)
SPECIAL OTHERSのアルバム「Journey」を初めて聴いたけど良かった。

さて、直木賞候補作、夏希志朋『Nの逸脱』を読み始める。
収録されている3つの短編のうち、「場違いな客」を読んで、想像以上におもしろくて期待値が上がった。
「二十歳くらいの時に、なんか唐突に理解しちゃったんだよ。この夢は、深層心理のメタファーなんかではないって」
夏木志朋「場違いな客」(『Nの逸脱』(ポプラ社)所収)
夜には「スタンドプレイ」も読んだ。