6.12(木)
芥川賞・直木賞の候補作が発表された。
予想イベントに備え、今日からしばらくは候補作を読むことになる。
直木賞候補作が6作もあるので、全読破には難儀が予想される。
まずは手元にある『文藝』の向坂くじら「踊れ、愛より痛いほうへ」から。
前作に比べるとややポップになったような、というよりもリーダビリティが上がったように感じる。
それでいて濃度は増している。
まずはこれを基準に受賞作の予想も立てていく予定。
予想イベントの共同主催者kagi booksのH氏と、日程調整などのやりとりをLINEでしていたら、夕方、H氏が店に現れた。
対象の文芸誌を求めて定時ダッシュでこちらに来たそう。
イベントの日程・内容を確認しつつ、しばし雑談。
6.13(金)
今日も引き続き芥川賞の候補作から、日比野コレコ「たえまない光の足し算」を。
主人公の居場所が駐車場にされてしまうシーンがあるが、昨日読んだ「踊れ、愛より痛い方へ」もそんなシーンがあり、この一致の意味をしばし考える。
6.14(土)
雨。
比較的雨脚の弱かった午前に来てくださったお客さんがこんなことを言っていた。
以前ここで本を買ったら、その直後にいいことが起こったと。
だからまた買いに来たんだと。
ありがとうございます。
芥川賞候補、グレゴリー・ケズナジャット「トラジェクトリー」を読む。
アメリカの大学を卒業後、来日し、名古屋の英会話スクールの教員になった男の話。
ここでも「居場所」に関する記述がでてきたところは興味深い。
今を表すキーワードとしての居場所。
本作はまさに居場所を探す男の物語と言えるかもしれない。
芥川賞候補4作中、3作を読み終えた。
時間はまだあるが再読、精読する余裕はなさそうなので、ゆっくり考えたい。
6.15(日)
『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社)をちょこちょこ読んでいる。
自分は何も知らないことに情けなくなる。